インフルエンザは風邪の一種です。
しかし、インフルエンザは風邪よりも症状が重く、感染すると風邪が鼻や喉など局部的に症状が起こるのとは違い、全身に症状が起こります。
発病は急で、熱も高くなり、感染すると小児や65歳以上の人は重症化しやすく死亡率が高い病気なのです。
現在、インフルエンザは、A・B・Cの3つの型に分けられます。
このうち流行しやすいのは、A・B型です。
A/H1N1ソ連型、A/H3N2香港型、B型が人の間で世界に広く流行しているので、ワクチンもこの3種類のウイルスを対象に作られています。
ワクチンの予防接種によって完全にインフルエンザにかからないようにすることは不可能ですが、感染しても重症化を防ぎ、合併症や死亡する危険性を減らすことができます。
予防接種は2回に分けて接種します。
1回目の接種から1~4週間空けて2回目を接種します。
4週間を過ぎても1回接種でも効果があるので、1回目から受けなおす必要はありません。
ワクチンはインフルエンザにかからないための対策として大きな効果があるものですが、流行する型が違う場合や、新しい型のウイルスが流行した時には、効果がないこともあります。
また、ワクチンの効果が有効な期間は5ヶ月間ですので、12月上旬までの接種が望ましいです。
空気の乾燥により、インフルエンザにかかりやすくなるので、インフルエンザにかからないための対策には、外出時のマスクや加湿器などが有効です。
うがいや手洗いも忘れずに行いましょう。
インフルエンザにより、さらなる病気を引き起こす危険を防ぐためにも対策を怠らないことが重要です。
インフルエンザ発症への対策としては、抗インフルエンザウイルス剤が用いられています。
抗インフルエンザウイルス剤としてよく知られている薬は、2001年より保険適用になったタミフルとリレンザです。
タミフルとリレンザは発症2日間の初期のA・B型インフルエンザに効果があるので、症状が出たらできるだけはやく病院へ行き、インフルエンザかどうかの検査を受けて処方してもらう必要があります。
インフルエンザとよく似た症状の病気もあるからです。
この2つの薬は、A・B型インフルエンザウイルスには効果がありますが、C型のウイルスや他のウイルスによる風邪には効果はありません。
タミフルは飲み薬、リレンザは吸入薬です。
リレンザは、ドライパウダーを専用の吸入器を使って吸入します。
一方、10代のタミフル服用者の副作用が社会問題となりました。
タミフルを服用した10代の若者が異常行動などにより死亡し、タミフルの副作用との関連が指摘されました。
このように、副作用の問題がある一方で、新型インフルエンザへの対策として備蓄も必要とされている薬でもあるのです。
インフルエンザは変化を繰り返すため、抗インフルエンザウイルス剤に効き目がなくなり、使用されなくなった薬がこれまでにもありました。
最近は、タミフルの効かない耐性のあるインフルエンザウイルスも出現しています。
抗インフルエンザウイルス剤はインフルエンザに効果がある薬ですが、副作用の問題もあり、安易に服用してはいけません。
必ず、医師の診断を仰ぎ、そのうえで服用してください。