肝炎とは文字通り、肝臓に炎症が起こる病気です。
肝炎は、病気となる原因によって薬剤性肝炎、アルコール性肝炎、自己免疫性肝炎、ウイルス性肝炎の4つに分けられます。
日本人に起こる肝炎の80%がウイルス性肝炎です。
肝炎は病気が進行しても気付きにくいので、必ず健康診断を定期的に受け、肝機能に異常が見つかった場合にはすぐに精密検査を受けてください。
それが、病気を肝炎から肝硬変や肝臓がんに進行させないための重要な対策となるのです。
ウイルス性肝炎は、ウイルスが原因で起こる肝炎です。
肝炎を引き起こす主なウイルスには、A~E型のウイルスがあります。
このうち日本人がかかりやすいのは、B型肝炎・C型肝炎です。
B型肝炎もC型肝炎も血液を介してウイルスに感染します。
B型肝炎の原因には、母子感染、医療従事者の針事故、性交渉、傷口を介しての感染などがあります。
健康な成人になってからのB型肝炎の場合は一般的に一過性肝炎となり、急性肝炎や気付かないうちの自然治癒など症状の大きさは様々です。
母子感染など幼い頃に感染した場合、ウイルスを保持つづけるキャリアとなります。
キャリアでも症状がなくウイルスを保有しているだけの人が多いのですが、肝炎を発症し、慢性肝炎へと移行する人もキャリアのうち10%ほどいます。
C型肝炎の原因は輸血がほとんどで、性交渉や母子感染によることはほとんどありません。
ただし、成人になってからの感染は治りにくく、慢性化する人が多いのが特徴です。
2008年には肝炎患者への対策としてインターフェロン治療に対する助成が開始されました。
しかし、肝炎にかからないよう、かかっても病気を進行させないように検診を受けることが大切なのです。
日本のB型肝炎とC型肝炎の患者数は合わせて約300万人で、日本最大の感染症となっています。
そのため、日本ではウイルス性肝炎への対策に取り組んでいます。
2008年から、その対策の1つとしてB型肝炎とC型肝炎のインターフェロン治療への医療費助成が開始されています。
そして、インターフェロン治療への医療費助成を柱として、肝炎ウイルス検査の促進、肝炎に対する正しい知識の普及、研究推進、健康管理、肝硬変・肝臓がん患者への適切な対応など、この病気への新たな総合的な対策が実施されています。
肝炎の治療には、インターフェロンやウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬を投与する抗ウイルス療法と、抗ウイルス療法で効果が得られない場合に行う肝庇護療法があります。
インターフェロンによって、B型肝炎は約3割、C型肝炎の場合は約5~9割の人が、根治が可能です。
インターフェロンは副作用が強い薬であるために医者との充分な相談が必要です。
インターフェロンとは、ウイルスや細菌に感染した時に、体の細胞が作り出すタンパク質の一種です。
B型肝炎とC型肝炎の治療だけでなく、がん治療などの病気にも用いられます。
しかし、インターフェロンでの治療は高額のため、その治療を行う人が多くはありませんでした。
そこで、早期治療を促し、肝硬変や肝臓がんに進行させないための対策の1つとして、インターフェロン治療への医療費助成が決定されたのです。
インターフェロン治療の医療費助成額は、世帯所得によって自己負担限度額は1ヶ月につき1万~5万円です。
病気に万が一かかっても、このような助成などを活用し、病気の早期治療によって大切な命を守ってください。